九周年とウイルスと文化

 ユナイトは九周年を迎えました。ありがとうございました。LINE CUBE SHIBUYAではなくユナイトスタジオからの配信となったのですが、全国的な配信が出来たこと、そして、新しい価値観についても強制的に考えざるを得なくなった現状を、ポジティブに捉えようと思っています。

 突然現れた非日常に晒されて、あらゆる物が消えました。トイレットペーパーや、食品や、九周年ワンマンや、誰かの冷静さや礼節が。
 文化や芸術も、危うい状況です。何を残せるか、届けられるかを今、クリエーターたちはみんな考えてるでしょう。

 私は現在のこの空気感がとても苦手です。ウイルスをイデオロギー闘争や差別の道具に使ったりされているのを見てられません。
 ですが同時に呑気にも、少しだけ期待もしています。それは歴史的に大きな事件があったあと、必ず人間は大きな物を作り出すからです。
 戦争や震災があらゆる作家を作ったように今回の出来事もまた、大きな何かを残してくれると信じています。同時に私も小さいながら考えなければと思っています。

 今日の配信もたくさんの人が見てくれました。先行きが未確定で不安な人もいたと思います。本当にありがとう。
 最後の方にもいったけど、どうか優しくあってください。けど、どうしても我慢ならないときのための文化とか芸術とかだと思ってます。ユナイトや、私が何かの支えや考えの場であれますように。