水光 WIP

 2025年1月31日は、多分11回目の誕生日でした。人間でいうと莎奈は小学五年生くらいのようです。文科省の学習指導要領で、五年生、及び六年生の国語の目標は
目的や意図に応じ、考えたことや伝えたいことなどについて、的確に話す能力、相手の意図を掴みながら聞く能力、計画的に話し合う能力を身につけさせると共に、適切に話したり聞いたりしようとする態度を育てる。
 だそうです。よくわかりませんがコミュ力的なところなんでしょうか。これを読み取れてないとすると、私の国語力は本当に五年生くらいかもしれません。

 ライブタイトルの『水光』というのは、水面に光が乱反射してキラキラと輝くあの光のことをいいます。ライブ中に見る様々な光が水光だなと思うことがたまにあり、それが私は好きでこの度のタイトルにしました。去年のタイトルも”月”に関係しており、私は反射光に対して謎のシンパシーを持っています。

使用期限2019年までの写ルンです

 極めてありきたりなことですが、メンバーと出会えて本当によかったと心底思っています。年々その気持ちは大きくなっていくばかりで、毎回『助かった……』と命拾いした感覚になります。生誕のライブの日もそうでしたが、先日リリースされた再録ベストアルバム『HOPES #2』のマスタリング音源を聴いた時もよりそう思いました。思えば一度加入の話が来た時、自信がなくて断ってるんですよね。あの時はメンバーめっちゃ怖かったし私もめっちゃ暗かった。

 私がどれだけメンバーの影響を受けているかを、あまり周りには理解してもらえないですが、音楽的な創造の部分ではもちろんのこと、社会的な人間の部分でもかなり成長させてもらいました。一人一人にどのあたりで影響を受けたのかを説明するには、この文才では退屈になってしまうので割愛しますが、とにかく運がよかったと言わざるを得ません。
 よく、莎奈の”莎奈らしい部分”は元々持ち合わせていたものだと思われるのですが、これはちょっと違うというかほぼ買い被りで、前のバンドから続く周りの影響で、段々と発酵させていったものだと思っています。
 自分の好きなものや出来ることを真剣に考えてアンテナを貼り続けていたメンバーが近くにいなければ、私は私だけでは作詞や作曲や編曲のセンスもドラムもギターのフレーズもちょっとしたデザインも写真もこんな文章もなかったでしょう。

ドラムと私とISO400の限界
会場BGM

 非常にどうでもいいんですが、プレイリスト名が20250131階乗になっていました。約127,705,994だそうです。

 毎年の会場BGM選びを私は非常に楽しみにしているのですが、そのせいもあってか青色の15%くらいも楽しみにしてくれており、聴いてくれるのは何故だか嬉しいです。この世はいい音楽で溢れてますね(特に最近は)。たまに、昔の音楽のほうがよかったという人がいますが、あんなのは余裕で嘘なので無視したほうが良いです。無論、昔の音楽も良いです。

 みなさまというか、あなたのおかげで莎奈は莎奈らしくいられます。ありがとう。私は個人的には自分のことを特別だとはあまり思えていないのですが、私がいることによって人生が人生らしくなっている方がいることも知っています。
 私は他の人と違って、”生きろ”とかもあんまり言えないんですが(言うときはめっちゃ頑張っている)、ただ、生きてたから出会えた人や文化や瞬間があって、やっぱりそれらに出会って良かったって思っているのも事実です。とりあえずここまで生きてきてよかった。出会えてよかった。また会いましょう。何かのせいにして。